■壮絶な殴り合いとなった試合は引き分けに終わった

 鹿島は、激闘となった土曜日の浦和戦からメンバーの変更をせずにスタート。高い位置からの守備と中盤での激しさで互いに目まぐるしく攻守が入れ替わる試合を展開したものの、次第にエネルギーで上回られる場面が目立ち後手に回ってしまう展開に。31分にコーナーキックから失点を喫すると38分にもゴールを奪われ、後半の立ち上がりにも追加点を決められて3点ビハインドとなってしまった。

 それでも、ようやくスイッチが入った鹿島は約40分間一方的に試合を支配し、90+2分に3-3に追いつくと90+4分についに逆転に成功。選手たちは喜びを爆発させたが、アディショナルタイムの表示は6分。鳥栖に最後の攻撃機会が残されていた。

劇的な展開に喜びを爆発させた選手たち 鹿島アントラーズvsサガン鳥栖(20220526)撮影/原壮史

 反撃を続けてきた鹿島にとって、それはようやく訪れた守備機会となった。鳥栖が立て続けにセットプレーを獲得し、おそらくはラストプレーになるであろうコーナーキック。同ポジション同士ではなく次々と入れ替えて圧を強めてきた鹿島は、誰がどう守るのか、ということに注力し気を配ったが、キッカーの藤田直之はその意表を突き直接ゴールを狙ってきた。クォン・スンテがなんとかかき出したものの、田代雅也が詰めて4-4。壮絶な殴り合いとなった試合は引き分けに終わった。

 

PHOTO GALLERY 鹿島アントラーズvsサガン鳥栖 20220526
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