【J1分析】鹿島の鈴木優磨が咆哮!「アディショナルタイムに3ゴール」劇的すぎる壮絶な打ち合いで「失われた勝ち点」【鹿島アントラーズvsサガン鳥栖】(1)の画像
試合終了と同時に悔しさを爆発させた鈴木優磨 鹿島アントラーズvsサガン鳥栖(20220526)撮影/原壮史
鹿島アントラーズvsサガン鳥栖 20220526

【明治安田J1リーグ 第15節 鹿島アントラーズvsサガン鳥栖 2022年5月25日 19:03キックオフ】

 試合終了のホイッスルが響くと、鈴木優磨は悔しさを爆発させた。

 倒れ込んだ和泉竜司を引き起こすと、叫び、地面を叩き、また叫び・・・

 0-3から4-3、そして4-4という決着となった驚きの試合は、アディショナルタイムに3ゴールが入っただけでなく、元鹿島の小泉慶と元鳥栖の樋口雄太が各チーム最長の走行距離を見せてゴールも記録。「観ている人にとってはすごく面白い展開」(鹿島のレネ・ヴァイラー監督)、「ジェットコースターのような試合で、8点入って観客は楽しかったのではないか」(鳥栖の川井健太監督)という引き分けになったが、鈴木がこの結果に満足していないことは明らかだった。

 3点のリードをフイにした鳥栖、大逆転を見せながら追いつかれて終わってしまった鹿島、とどちらも勝ち点2を失った引き分けとなったが、両監督はポジティブな部分を重視した。

90+4分に染野唯月のゴールで逆転 鹿島アントラーズvsサガン鳥栖(20220526)撮影/原壮史

 鳥栖は、中盤での激しさを見せながらボールを保持してリードを広げていったものの、1点を返されてからは前に出ることがなくなってしまい防戦一方に。3点のリードを奪いながら逆転を許してしまったことについて川井監督は「こういうものを味わっておかないといけない、と捉えている」と評した。この先のシーズンを戦っていく中で、この経験が重要なものになる。

 それは選手も同様で、「あそこで引いてしまうとああいうゲーム展開になってしまう。良い教訓になった」「自分たちがどうしていかなければいけないか、の道筋が見えた」(ファン・ソッコ)と、タフさとボール保持のどちらも見せ続けなければならない、ということを今後の試合でしっかりと体現するための経験、というポジティブなものとした。

PHOTO GALLERY 鹿島アントラーズvsサガン鳥栖 20220526
  1. 1
  2. 2
  3. 3