■大宮の希望を絶ったフォギーニョのミドル弾
この試合のポイントは、後半54分にから60分までにあっただろう。54分に仙台が失点すると、スタジアムの空気が変わった。
大宮は12節のザスパクサツ群馬戦で、前半を0対2で折り返しながら後半に3点を奪って勝利している。NACK5スタジアム大宮で繰り広げられた逆転勝利の記憶が、ホームチームとサポーターを勇気づけていたのだ。次の1点を大宮が取るようなことがあれば、試合の行方は変わっていただろう。
ここで、仙台が流れを引き戻す。60分、ボランチのフォギーニョが豪快なミドルシュートを突き刺したのだ。スタジアムに漂っていた大宮の追い上げムードを萎ませる一撃だった。自身2試合連続となるゴールについて、29歳のブラジル人MFは「1点取られたあとの時間帯に決めることができて良かった」と、勝利に結びつく追加点を喜んだ。
再び2点差とした仙台は、82分にフェリペ・カルドーゾがヘディンシュートを決めた。「自分はヘディングの打点が高いので、クロスボールは練習から要求している。いいボールを供給してくれた内田選手に感謝したいです」と、アシストを決めた左SBを讃えた。
先制点を含めて2アシストの内田は、「クロスは練習しているので、それがチームの勝ちにつながったのは良かったですけど、これを続けていかないといけない」と話した。また、後半アディショナルタイムに失点し、最終的なスコアが4対2となったことを念頭に、「失点を減らして、ゼロに抑えることにもこだわっていかないと」と、今後への課題をあげた。