【J2「盤石」】首位・ベガルタ仙台、大宮アルディージャの「逆転勝利の記憶」を消し去ったブラジル人MF・フォギーニョの「豪快ミドル」!それでも原崎監督が挙げた成熟ポイントとは?【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
フォギーニョ(仙台)   撮影/中地拓也

■首位・仙台はアウェイで大宮と対戦

 ベガルタ仙台が、着実に勝点を稼いでいる。

 5月21日、22日開催のJ2リーグ第17節で、原崎政人監督が率いる仙台は大宮アルディージャと対戦した。

 ここまで3勝5分8敗で20位に沈むホームチームを相手に、仙台は序盤からボールを保持する。GK小畑裕馬もビルドアップに加わり、攻撃のスイッチを入れるタイミングを探っていく。

 先制点は30分に生まれた。左CBのキム・テヒョンが同サイドに縦パスを入れると、大宮の右SBと右CBが交錯する。相手のコミュニケーションミスを突いて左SB内田裕斗がボールを収め、ゴール前へクロスを入れる。右サイドから侵入した名倉巧が、右足ボレーで合わせた。名倉は14節の東京ヴェルディ戦以来の2点目だ。

 先制すると9勝1敗の仙台は、前半のうちにリードを広げる。39分、遠藤康の左CKをニアサイドの若狭大志がフリックすると、富樫敬真がすかさず反応して頭で合わせ、ゴール右上スミに流し込んだ。富樫は2試合ぶりの6ゴール目だ。

 中2日でこの試合に臨んでいる大宮から、仙台は前半のうちに2点のリードを奪った。

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