リバプールに所属する日本代表MF南野拓実が、今季プレミアリーグ初スタメンでチームを救う同点ゴールを決めた。
プレミアリーグ第37節、サウサンプトン対リバプールが現地時間5月17日に行われ、アウェイのリバプールが2−1の勝利を収めた。
■南野が初スタメンでゴール
5月14日に行われたチェルシーとのFAカップ決勝での激闘を制したリバプールはこの日、チェルシー戦からメンバーを9人変更。ロベルト・フィルミーノやディオゴ・ジョッタ、ジェームズ・ミルナーなどもスタメン入りする中、南野が今季プレミア初スタメンとなった。プレミアリーグでは2月19日戦のノリッジ・シティ戦以来の約3か月ぶりの出場、スタメン出場となると514日ぶりとなる。
先制したのは、ホームのサウサンプトン。13分、左サイドでボールを受けたネイサン・レドモンドが中央へカットイン。ペナルティエリア内から右足でシュートを放つと、綺麗な弧を描いたボールはゴール右に吸い込まれた。
逆転優勝へ向けて負けられないリバプールだったが、日本のエースが救う。右サイドのジョー・ゴメスから縦パスが入ると、これを受けたジョッタがワンタッチで南野へパス。南野はコントロールしてから右足でシュートを放つと、強烈なシュートはゴール右に突き刺さった。南野らしい狭いスペースへの抜け出しから絶妙なタッチ。さすがのシュートセンスでニアをブチ抜いた。今季プレミアリーグ初スタメンで3ゴール目を決めた南野だったが、相手は古巣のサウサンプトン。喜びは爆発させず。静かに仲間とゴールを祝福した。
南野のゴールで同点としたリバプールは67分、コスタス・ツィミカスの左CKはニアでモハメド・エルユヌシがヘディング。つづけて、ファーサイドにいたジョエル・マティプがヘディングシュート。これがゴールに突き刺さった。結局このゴールが決勝点となり、リバプールが2−1の逆転勝利。勝ち点を89に伸ばし、今節引き分けた首位マンチェスター・シティとの勝ち点差を1に縮めた。熾烈な優勝争いは最終節までもつれ込むことになる。