■大量4得点で金沢に勝利!仙台が首位奪取
ベガルタ仙台が、今シーズン初めて首位に立った。
5月15日に行なわれたJ2リーグ第16節で、仙台は4対1でツエーゲン金沢を退けた。原崎政人監督が指揮するチームは10勝一番乗りとし(10勝2分4敗)、シーズン初の1試合4得点で得失点差もリーグ最多のプラス10とした。
好調の要因を探ると、シーズン開幕後に加入した2人の存在がクローズアップされてくる。
1人目はMF中島元彦だ。4月6日にセレッソ大阪から育成型期限付き移籍で加入すると、直後の第9節からダブルボランチの一角を担っていく。攻守に存在感を示してスタメンに定着した23歳は、チームを上昇気流に乗せていった。
金沢戦では先制弾を叩きこんだ。0対0で迎えた38分、ペナルティエリア外左角付近で得た直接FKを、右足で蹴り込んだのだ。
2人目はDFキム・テヒョンである。U-23韓国代表歴を持つ21歳は、新型コロナウイルス感染症に関する新規入国制限措置の解除を待って合流した。3月30日の大分トリニータ戦でJリーグデビューを飾り、翌節のヴァンフォーレ甲府戦から先発に名を連ねる。出場停止明けの11節からは、6試合連続でフル出場している。
187センチの長身を生かした力強いディフェンスと、左足から繰り出す長短のフィードが、彼のストロングポイントだ。それまでCBで起用されていた若狭大志を右SBで使えるようになり、最終ラインの選択肢が増えたのも、キム・テヒョン加入の効果だ。
仙台ではもうひとり、MFレアンドロ・デサバトもシーズン開幕後に合流した。2019年、20年とC大阪で過ごした32歳は、ここまで4試合の出場にとどまっている。彼が常時出場するようになると、中盤の選手層は盤石になるだろう。