日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けた腕試しとして、6月にパラグアイ、ブラジル、ガーナ、チリ(orチュニジア)という4か国との対戦を控えている。そこで編集部では、この6月シリーズに向けた日本代表の戦い方を展望。
今回はブラジルとの試合で推奨する戦術について見ていこう。
■最強攻撃陣に挑むDF陣は?
日本代表は、6月6日のキリンチャレンジカップ2022でブラジル代表と対戦する。
現在FIFAランキング1位のブラジルは、カタールW杯の南米最終予選17試合(再試合が予定されているアルゼンチン戦を除く)を圧倒的な成績で通過。14勝3分けの無敗、さらに40ゴールという衝撃の得点力をもって勝ち抜いている。
来日するメンバーはすでに発表されており、ネイマールやヴィニシウス・ジュニオール、ガブリエウ・ジェズス、アリソンなど、サッカー王国でスタメンを張るワールドクラスの選手がそろっている。
となると、いつも通りの4-3-3で真っ向から挑んで勝利するのは難しいため、守備的な戦い方を選択する可能性もあるだろう。このブラジル戦は、W杯本戦で当たるドイツ代表やスペイン代表を仮想した試合とし、ボールを保持されて押し込まれる時間が続くことを考慮して5バックを採用するのも手の1つだ。
守備的システムで挑むときの予想フォーメーションは5-3-2。GKは権田修一だろう。
最終ラインは、右WBに山根視来、左WBに中山雄太だ。山根は、おそらくスタメンで出場するヴィニシウスを機能させないことが求められる。左に入れた中山は、普段左SBを務める長友の弱点である高さを補うことができる貴重な存在だ。押し込まれてクロスを上げられたとしてもウィークポイントにはならないだろう。
3CBは右から、シャルケの1部昇格に貢献した板倉滉、キャプテンの吉田麻也、アーセナルで復帰後も好調の冨安健洋。現状考えられる日本の最強CB陣のコンディションが良ければ、そう易々と得点は許さないはずだ。