■3センターと2トップは?
3センターは、4-3-3時と同じく遠藤航、田中碧、守田英正だ。
この3人はボールを奪う能力が高いだけでなく、その後の攻撃に転じるスピードが速い上に、ボール保持の局面でも中心になれる万能性を持っている。押し込まれる時間を少しでも減らしてチャンスを作る回数を増やそうとすれば、このトリオは外せない。
日本は現在の4-3-3に移行する前に4-2-3-1を基本フォーメーションとしており、そのときのトップ下・CFコンビはこの2人だった。4-3-3になって適正ポジションがなくなったことや負傷の影響もあり鎌田は代表戦でここ7試合出場していないものの、フランクフルトでのパフォーマンスを見ても、やはり日本に必要な選手であることは間違いない。
その鎌田には、守備時に5-3-2の最前線から効果的なプレッシングをかけて相手の選択肢を制限しつつ、攻撃時は少し下がった位置でビルドアップのサポートに顔を出してフィニッシュにも絡んでいくことを期待したい。
ここまで編集部が予想する守備的システムを見てきたが、果たして森保監督はブラジル戦でどのようなメンバー、システム、戦術を採用するだろうか。世界最強のサッカー王国との一戦は、6月6日19時20分キックオフの予定だ。