日本代表はワールドカップ本大会でスペイン代表、ドイツ代表と同組となった。6月にはパラグアイ代表、ブラジル代表、ガーナ代表と対戦する。絶好の強化試合の相手となるが、このシリーズで招集される選手は誰になるのだろうか。
今回編集部では、6月シリーズで招集されるであろう50人とサプライズ枠の5人の計55人に絞って招集リストを作成。注目の選手などを紹介する。
■試してほしい選手は?
ワールドカップアジア最終予選に選出されている久保建英や南野拓実、冨安健洋などは順当に招集リストに入るはずだ。アジア最終予選で苦しみながらも、森保一監督はメンバーをある程度固定し、フォーメーションを変えながらW杯出場権を手にした。今回は、順当に選出されるであろう選手ではなく、試してほしい選手やサプライズ枠の選手などをピックアップして紹介する。
まずは、しばらく代表から遠ざかっているフランクフルトMF鎌田大地だ。クラブ史上初のUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝進出に貢献(UEFAカップ時代を除く)。バルセロナ相手にアシスト、準決勝1stレグのウェストハム戦でゴールを決めるなど、目覚ましい活躍を見せている。4−3−3のフォーメーションでは鎌田の生きるポジションはないかもしれないが、4−2−3ー1ではトップ下、3−4−2ー1であればシャドーでプレーできる。鎌田が入ることでさまざまなオプションが考えられる。
そしてもう一人、復帰を果たしてほしいのが中島翔哉だ。南野拓実のライバルとしてポジション争いに加わってほしいところ。復活を遂げた元10番が代表に入ることを期待したい。また、トゥールーズのフランス2部優勝と1部昇格に貢献したオナイウ阿道やベールスホットの鈴木武蔵、シント=トロイデンVV(STVV)の林大地などFW候補も招集リストに入るだろう。大迫勇也の後継者探しが難航となっている今、FWの台頭が期待される。
奥川雅也も代表選出が期待される。アルミニア・ビーレフェルトは現在、ブンデスリーガで17位。降格圏となっており、プレーオフ圏内のシュトゥットガルトとは残り1試合で勝ち点3差。得失点差も7となっており、降格の可能性が大きい。そんな中、奥川はリーグ戦チームトップスコアラーとなる8得点を記録。終盤こそ失速したものの、中盤では4試合連続ゴールを挙げるなど無双していた。降格となれば、退団の可能性が報じられている奥川。辞退となったが、2020年11月に追加招集で一度代表に招集されている。果たして、今回のシリーズで招集されることになるのだろうか。
Jリーグ勢からの招集も期待したい。鹿島アントラーズの鈴木優磨も大迫の後継者候補に入ってほしいが、森保監督が選出するかどうかは不透明。また、J1王者の川崎フロンターレから期待されるのは谷口彰悟や山根視来の代表常連組に加えて脇坂泰斗と橘田健人だ。橘田はボール奪取能力に優れ、展開力にも期待できる。現在、代表では遠藤航が替えの効かない選手。遠藤が負傷した場合などのオプションとしても十分に考えられる選手だろう。