日本代表はワールドカップ本大会でドイツ、スペインと同組となった。そして、6月にはパラグアイ代表、ブラジル代表、ガーナ代表と対戦する。W杯本大会へ向けて6月シリーズでは新戦力の起用も考えられる。
短期決戦ではさまざまな状況を想定しなければならない。ましてや同組に欧州の強豪が2チームいる。現在採用している4−3−3、そして4−2−3ー1をプランA、プランBと考えるとプランCも用意する必要がある。今回は、森保ジャパンの秘策となり得るであろうプランCを紹介する。
■冨安の左SB起用
アーセナルに所属するDF冨安健洋の復帰は朗報だ。冨安は4月23日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦でふくらはぎの怪我から復帰。その後3試合連続のスタメン出場となっている。そして、冨安は5月8日に行われたリーズ・ユナイテッド戦で左サイドバックとしてプレー。アーセナル移籍後初の左SB起用となった。
この冨安の左SB起用は日本にとっても光明だ。長らく左SBに君臨してきた長友佑都に代わる新たな選手選びが難航してきた。最近では中山雄太も起用されているが、まだ長友からポジションを奪えずにいる。そこに冨安も加われば、新たなオプションとなるだろう。4バックであるならば、左に冨安を置きCBに板倉滉と吉田麻也を配置することが可能だ。
そこで考えられるプランCは3バックだ。フランクフルトのように2シャドーを採用し、3−4−2−1のようなフォーメーション もオプションとなり得るだろう。ただ、ぶっつけ本番でこのオプションを採用するのではなく、W杯までの期間で1度は試しても良いのでは無いだろうか。もちろん、新システムに順応するには時間がかかる。ましてや代表が集まる期間は限られている。ただ、1度強化試合で採用しダメならそのシステムは諦めれば良い。
3バックは右から板倉、吉田、冨安だ。右サイドで圧倒的な存在感を見せる伊東純也を右ウィングバックで起用したいとなると、酒井宏樹を泣く泣く外すことになる。ただあくまでこのシステムはオプションであり、不測の事態が起きた場合や秘策として持つべきだろう。また、板倉の位置に酒井を配置しても良い。