■当たった冬の補強
また、大きかったのは冬の移籍市場における補強だ。移籍金5500万ユーロでのフェラン・トーレス獲得をはじめ、ダニ・アウベス、アダマ・トラオレ、ピエール・エメリク・オーバメヤンといった新戦力が到着した。
オーバメヤン(リーグ戦14試合9得点)、フェラン(同15試合4得点)と攻撃陣の活躍は目覚ましい。バルセロナの下部組織で育ち、古巣への帰還でもあったアダマ・トラオレに関しては、加入当初のインパクトこそあったものの、パフォーマンスは下降線をたどっている。とはいえ、冬の補強は概ね“当たり”だったと言えるだろう。
これに味をしめたのかは分からないが、次のマーケット、つまり今夏の移籍市場でジョアン・ラポルタ会長はストライカーの獲得を考慮していると言われている。アーリング・ハーランド(ボルシア・ドルトムント)、ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)らが獲得候補として挙げられているようだ。(※ハーランドは5月10日にマンチェスター・シティへの移籍が正式決定)
メディアやサポーター相手にリップサービスすることも多いラポルタ会長は、レヴァンドフスキについて「加入する可能性がより高い選手」などと話しているが、まず考えなければならないことがある。ハーランドやレヴァンドフスキは、戦術的にシャビ・バルサにフィットするのだろうか。