■FC東京の苦戦の原因

 最近の苦戦の原因の一つは守備陣に負傷者が多くなっていることだろう。チームの中心である森重真人に続いて、同じくCBのエンリケ・トレヴィザンも戦線を離脱。鳥栖戦では「違和感がある」として長友佑都もベンチ入りを回避している。

 その結果、鳥栖戦の守備ラインは右から中村帆高木本恭生岡崎慎小川諒也という構成で、守備面では大きなミスもなく、鳥栖にあまり決定機は作らせなかったものの、攻撃面の起点にはなれず、その意味で森重の不在は大きなマイナスとなっているようだ。

 前半は鳥栖に大きなチャンスは作らせなかったものの、FC東京側も決定機は少なく、決定機と言えばレアンドロのFKがクロスバーに当たった場面くらいなものだった。一方、鳥栖の方は43分に菊地泰智の左からのクロスを飯野七聖がヘディングで狙い、シュートはバーすれすれに飛んだが、FC東京の守護神ヤクブ・スウォビィクが弾き出した。

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