■5月8日/明治安田生命J1第12節 柏レイソル 0ー0 浦和レッズ(三協F柏)
優勝争いに絡むために白星を掴みたかった柏レイソルは前半から鋭い攻撃をホームで披露。1万3000人以上も集まったサポーター・ファンを沸かせたが、ゴールを奪うことはできずスコアレスドローとなった。
ネルシーニョ監督は、この試合にヤング2トップを抜擢した。一人は、前節・広島戦で2得点を挙げた森海渡だ。森はこれがリーグ戦で初先発。21歳の森と20歳の細谷真大という若い2トップをこの試合に送り込んだのだ。
2人はフィジカルの強さと巧みな足技で、前線でチャンスに絡む。さらに、積極的にシュートを放つなど、三協F柏で何度も見せ場を作ってみせた。
当然、この組み合わせはこれがJリーグ初だが、2人とも柏の下部組織出身だ。スターティングメンバーに同時に名を連ねたのはおそらく2018年以来だが、それでも息の合ったプレーを見せた。
実際、指揮官の指示にも柔軟に応えた。ネルシーニョ監督は「最初は2トップが横関係で前からプレスをはめにいくというゲームプランで入りました」と明かすが、「(相手ゴールキックの際には)相手のボランチが流動的に動いてボールを引き出していたので、2トップを縦関係に変えることによってケアするよう」指示したという。「相手の2センターバックに2トップの1人がプレッシャーに行く」ことで、「前からプレスがはまる時間帯が増えた」と振り返った。