■J2に訪れた新たな変化

 だが、最近になって、J2のサッカーはまた変化しつつあるようだ。しっかりと戦術的に組み立てられた攻撃が多くなり、攻守の戦術的な攻防が見られるようになった。

 徳島ヴォルティスにはリカルド・ロドリゲス(現、浦和レッズ監督)というスペイン人指導者がやって来て、素晴らしい戦術的サッカーを構築してJ1昇格を果たしたし、アルビレックス新潟もアルベル・プッチ(現、FC東京監督)というやはりスペイン人の指導者の下で戦術的なサッカーを展開するようになった。

 日本人指導者でも、現在のJ2リーグにはJ1での監督経験があるハイレベルな指導者が揃っており、J2のサッカーは「下部リーグのサッカー」から、いつでも1部で戦えるような高度なサッカーを目指すチームが増えてきているのだ。

 今回はポポヴィッチ監督とFC町田ゼルビアに焦点を当ててみたが、ぜひ新しい方向に進化を始めたJ2リーグにも、ぜひ注目してもらいたいものである。

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