■外国人選手の活躍

 平野の復帰の他にも外国人選手の活躍が目立った。ユンカーの離脱は痛いが、新助っ人のダヴィド・モーベルグやアレックス・シャルクも今大会で調子を上げてきたように見える。浦和の新10番・モーベルグはACL初戦のライオン・シティ・セーラーズ戦で1ゴールを決めると、第5節のセーラーズ戦で1ゴール1アシスト。個人で打開する技術に加え、周りとの連係も良くなってきた。

 シャルクも第2節の山東泰山戦で2ゴールを決め、第5節のセーラーズ戦で1ゴール。3試合3ゴールという驚異の記録を叩き出している。この二人の浦和への融合は、J1上位入りへ向けて好材料だろう。シャルクを起用することで江坂任をCFではなくトップ下に配置することができる。さらに明本考浩もCFではなく、左サイドに置き厚みのある攻撃と前線へのハイプレスも期待できるだろう。

 その他にも松尾佑介松崎快などの若手攻撃陣の活躍も期待できる。さらに両サイドバックをこなすことができる馬渡和彰の存在も大きい。酒井が復帰できれば、本来なら攻撃的なポジションをこなす明本を左サイドバックに置かなくても良い。

 また、オランダの複数メディアによると、浦和がオランダ人FWブライアン・リンセン獲得に動いているという噂もある。強力攻撃陣にさらなる強力助っ人が加わることで浦和の攻撃力は大きく上がるだろう。果たして、浦和は決勝T進出の勢いをそのままに上位浮上となるだろうか。

※記事の最初に戻る
PHOTO GALLERY 全ての写真を見る
  1. 1
  2. 2
  3. 3