■平野の復帰

平野佑一 撮影/原壮史

 現在、浦和はJ1で2勝4分4敗の13位に位置している。得点は11、失点は10。同じ得点と失点でも柏は5位、サンフレッチェ広島は8位に位置。浦和は接戦で勝てていない、先制しても追いつかれるか逆転されて敗戦するという試合も目立つ。ギリギリのところでいつも勝利を逃してしまう。勝負強さを発揮するか、圧倒的な力の差を見せて試合を進めていきたいところだ。

 負傷者が続出した浦和だったが、そう悲観することもないだろう。まずは平野佑一の復帰だ。昨季途中に水戸ホーリーホックから加入した平野は、2021シーズンのJ1リーグで13試合に出場2アシストを記録。今季は3月6日のJ1第3節湘南ベルマーレ戦で負傷し、それ以降の出場はなかった。しかし、4月25日の大邱FC戦で復帰。浦和にとって平野の復帰は朗報だろう。中盤の配給役としてボールを運び、前線へ的確にパスを送ることができる。

 無尽蔵のスタミナを持ち、ボール奪取能力の高い柴戸海とボランチを組ませることでバランスが保てるだろう。ACLでこの2人がスタメン出場した試合もあり、バランスや関係性を見ても今後のJ1で期待できる。平野をスタメンで起用した場合、控えには岩尾憲がいる。岩尾も配給役として高いパス能力を持っている。さらには安居海渡や伊藤敦樹など、ポジション争いは激化。それだけ層が厚いということ。リカルド・ロドリゲス監督にとって嬉しい悩みの種になりそうだ。

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