大住良之の「この世界のコーナーエリアから」第87回「サッカーゲームは熱い」(3) 「生身の人間を使用」「30人対30人」 止まらない進化と「情熱」の画像
2006年ワールドカップ時に筆者が参加した「人間テーブルサッカー」(c)R.Iwasaki

 サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。重箱の隅をつつくような、「超マニアックコラム」。今回は、サッカーより熱くなるサッカーについて。

■世界ランク1位はドイツ

 国際テーブルサッカー連盟(ITSF)は2006年のFIFAワールドカップドイツ大会に合わせてドイツのハンブルクでワールドカップを開催、日本の日本テーブルサッカー協会(JTSF)もアジアからの唯一の出場国として「日本代表」を送り込んだ。

 JTSFの創立は1999年。「日本フーズボール倶楽部」としてスタートした。その名称でもわかるとおり、日本の「テーブルサッカー」はアメリカでの大流行の影響を受けて広まり、競技として行われるようになったと思われる。2002年のFIFAワールドカップ時には、アディダス社の協賛を得て日本全国でテーブルサッカー大会を開催し、各地で話題となった。そしてJTSFは2004年にITSFの認定会員となり、同年9月1日に「日本テーブルサッカー協会」に改組された。

 ITSFは「世界ランキング」を発表している。1位はドイツ、2位フランス、3位オーストリアの欧州勢。4位にアメリカがつけている。欧州やアメリカを舞台に開催されるITSFの公式大会に参加しにくいためか、日本は現時点では「ランキング外」だ。

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