この結果、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を前に再び川崎が首位に立ったが、チームによって消化試合数が違うので、現段階での順位表に大きな意味はない(消化試合数が少ない鹿島が事実上の首位と言ってもいいだろう)。
その他にも、ヴィッセル神戸の監督に就任したミゲルアンヘル・ロティーナ監督が古巣のセレッソ大阪に挑んだ試合があったものの、0対1の敗戦に終わり、神戸はリーグ戦未勝利のまま、ACLグループステージに臨むことになった。
■撃ち合いを演じたFC東京と浦和
そんないくつもの注目カードの中で、ちょっと異質な戦いとなったのはFC東京と浦和レッズのカードだった。
試合前の順位表では、新型コロナウイルス感染陽性者を出したために消化試合数が少ないFC東京が4勝0分2敗の5位。一方、ACL出場のためにすでに9試合を消化した浦和は2勝3分4敗で8位と低迷。順位的にはまだ波に乗り切れていないチーム同士の対戦だった。
しかし、開始2分にはFC東京が左サイドからつないで左インサイドハーフに入った松木玖生の横パスを左インサイドハーフの安部柊斗が狙い、その2分後には浦和のキャスパー・ユンカーが遠目から狙う。そして、5分にはFC東京の長い右からのクロスを紺野和也がシュートと、両チームが攻撃的な姿勢を見せて“撃ち合い”を開始。激しい“撃ち合い”は後半のアディショナルタイムまで続いた。