■ガンバが勝ち点1を確保する結果に

 70分にダワンと齊藤のダブルボランチを山本悠樹奥野耕平のコンビにスイッチ。79分には髙尾瑠を下げてレアンドロ・ペレイラを投入し、パトリックとのダブルターゲットで強引に猛攻を仕掛けた。

 割り切ったガンバに押し込まれるようになった清水は、鈴木を下げて立田悠悟を投入。センターバックを増やし、こちらも割り切って守り抜くことを選んだ。

昌子源と競り合うオ・セフン ガンバ大阪vs清水エスパルス(20220410)撮影/原壮史

 互いに割り切ったことでそれまでとは全く異なるテイストの試合になった最終盤、5分と表示されたアディショナルタイムがいつ終わってもおかしくない中で、フリーキックのこぼれ球を小野瀬康介が思い切り振り抜くと、選手たちが多数重なった中でも反応してみせた権田修一の手をボールの勢いがほんの僅かだけ上回り、最後の最後で同点に。「ジュビロ戦でもパワープレーで同点に追いついていますし、われわれの武器の1つ」(片野坂監督)、と割り切った戦い方により慣れていたガンバが勝ち点1を確保した。

PHOTO GALLERY ガンバ大阪vs清水エスパルス 20220410
  1. 1
  2. 2
  3. 3