■セレッソはゴールを奪えず

 セレッソは前からプレスをかけるものの、柏はゴールキーパーのキム・スンギュまで含めて冷静にボールを動かしそれを回避。そこから最前線の細谷真大を狙って大きく蹴り出すだけではなく、中盤のドッジとマテウス・サヴィオ、そして最終ラインの中村慶太大南拓磨も相手をはがして持ち上がるプレーを見せ、セレッソはスイッチを入れられない。

自主的に話し合うディフェンダー陣 セレッソ大阪vs柏レイソル(20220405)撮影/原壮史

 ただし、一方的な柏ペースになったのかというとそうではない。キム・ジンヒョン、ヨニッチ、西尾隆矢の後方中央が堅く、そこでボールの所有権が移ってセレッソも攻撃に転じることができた。

 しかし、柏は守備では割り切って引き、サイドに回してから中央を目指す攻撃を主とするセレッソはシュートの場面で相手を背負わなければならず、ゴールを奪うには至らなかった。

PHOTO GALLERY セレッソ大阪vs柏レイソル 20220405
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