【J2で起きた「不運」】14位・15位に低迷、徳島&大分を苦しめるカップ戦並行「超過密スケジュール」と「J3降格圏」21位に沈む琉球の「主力大量流出」の大ダメージ【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
下平隆宏監督(大分)   写真:松岡健三郎/アフロ
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■11連戦を終えた大分は4月も公式戦9試合を消化

 J2リーグ第8節、アウェイの味の素スタジアムで0-1。勝った東京ヴェルディは2位に浮上し、敗れた大分トリニータは、リーグ戦3連勝を逃した。2勝3分3敗と黒星が先行する序盤戦となっているが、気の毒なところもある。ルヴァンカップに出場している彼らは、開幕からこの日まで11連戦の過密日程を消化してきたのだ。

 昨シーズンのJ1で17位の徳島ヴォルティスと同18位の大分は、ルヴァンカップのグループステージ(GS)に出場している。AFCチャンピオンズリーグの出場4チームがGSに出場しないことによる繰り上げのような措置だ。

 J1のクラブと公式戦で対戦する機会は、両チームにとって貴重だろう。しかし、J2リーグを戦っていくうえで大きな負担となるのは否定できない。大分は15位と苦しい序盤戦を過ごしており、徳島も1勝7分で14位に位置している。どちらもいまひとつ乗り切れていない。

 ルヴァンカップのGSは、4月13日と23日にも組まれている。大分はリーグ戦7試合と合わせて、4月も9試合を消化する予定だ。勝点獲得のペースを上げていきたいが、なおもスケジュールは厳しい。ここが踏ん張りどころだ。

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