小林悠の交代直前に隣に座った鬼木監督

 実は、後半を前にピッチでウォーミングアップをする選手は小林悠、宮城天、丹野研太の3人のみという異例の少なさだった。最初は塚川もピッチに立ったが、すぐにロッカールームの方に戻っていった。イレギュラーな部分だった可能性がある。

 鬼木監督が最後にピッチに送り込んだのが小林悠だった。交代の直前、小林の隣に座った指揮官はホワイトボードを持って入念に指示を出していた。その小林がアシストをして1点を返すことはできた。それでも、試合は4-1のスコアで終わった。

「自信を持ってもっとやらないといけない」
 鬼木監督は試合後にこう言葉を発したが、この1敗で3連覇が遠のいたわけではない。チームが崩壊したわけでもない。指揮官の話すように、「自信」を取り戻すしかない。

PHOTO GALLERY ■【画像】試合中にホワイトボードを持って格闘する鬼木達監督■
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