■まだ残っているタレントの「採掘場所」

 今回の3人は、これまでに森保監督が招集した100数人の「大枠」と東京オリンピックの代表選手は以外から選んだもの。3月にUAEに遠征してドバイカップで見事優勝を飾ったU-21日本代表チーム(2024年パリ・オリンピックを想定したチーム)では、見事なリードで優勝に導いた藤田譲瑠チマ横浜F・マリノス)を筆頭に、何人もの才能豊かな選手がいる。

 Jリーグはけっして「ワールドカップ選考会」ではない。しかしそれぞれの所属チームで勝利を目指して懸命にプレーするなかでさらに成長した姿を見せれば、ワールドカップへの道は誰にも開かれている。7月下旬には「EAFF E-1選手権」が中国で開催され、Jリーグの選手だけで臨むことになっている。これまでまったく日本代表とは無縁の存在だったとしても、そこでチャンスをつかみ、ワールドカップの舞台に立つ者がいないと、誰が言えるだろう。

 中国で再びコロナ感染者が増加し、大会の行方が不透明なのは気がかりだが…。

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