■存在感を示す新戦力

 これまで積み上げてきた川崎Fのサッカーに加わった大きな武器が、チャナティップと佐々木旭の存在だ。

 北海道コンサドーレ札幌から加入した前者は、ここまでの5試合ですべて先発出場。IHのポジションを主戦場に、持ち前のドリブルとボールコントロール、そして素早いプレッシングでチームに貢献している。

 第3節のガンバ大阪戦では、自陣ペナルティエリア手前にて後ろ向きでボールを持つと、素早いドリブルとともにターンして相手選手をかわす。そして左サイドに運ぶと、2人に囲まれつつも再度突破して遠野大弥にスルーパス。超人的なボールコントロールでスタジアムを沸かせた。

 また、流通経済大学から入団した後者も躍動。第2節の鹿島アントラーズ戦では、右CKでファーサイドに流れてきたところを左足で突き刺し、追加点を奪取した。見事、プロ初先発起用となった試合で初ゴールを記録している。さらにG大阪戦でも81分までプレーしており、存在感を示した。

 ここまでは及第点のパフォーマンスを見せている川崎F。鬼木監督との5年間で積み上げてきた独自のスタイルと、今季見せている修正力にさらに磨きをかけ、クラブ史上初のリーグ3連覇を成し遂げられるだろうか。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4