■町田がJ2通算100勝を達成
3月5、6日に開催された第3節で、節目の勝利を飾ったチームもあった。FC町田ゼルビアが、J2通算100勝目をあげたのだ。
勝利の立役者は鄭大世だ。
1対1で迎えた89分、太田修介のワンタッチパスに反応してGKと1対1になり、冷静にネットを揺らしたのだった。
試合後のランコ・ポポヴィッチ監督が「二面性を見せてしまった」と話したように、町田は「らしさ」を発揮できない時間帯もあった。とりわけ前半は攻撃の迫力を欠き、不運な形から21分に先制を許した。
目まぐるしく天気が変わり、強い風にも見舞われた試合は、アウェイの町田にとって難しいものだったはずである。それでも勝点3を逃さないところに、ポポヴィッチ体制3年目の成熟がうかがえる。
2試合連続無失点の金沢から2点を奪い、逆転で勝点3を獲得した。鄭大世は「逆転勝ちはチームの勢いにもなる」と話し、「今日でJ2通算100勝ということで、これからもっともっと勝利を重ねてJ1昇格しましょう」とファン・サポーターに呼びかけた。
町田は2勝1分の勝点7で、3位につけている。次節は同じく2勝1分のファジアーノ岡山とのアウェイゲームだ。チームの現在地をはかるのに、格好の一戦となるだろう。