【J2大波乱のスタート】鄭大世が決めた「町田のJ2通算100勝目」!岡山に新加入のオーストラリア人MF、千葉の新大型ブラジル人CF、新潟が獲得したポルトガル人FW、仙台に加入のアルゼンチン人MF…“リーグの行方を左右する”外国人選手の「合流時期問題」【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
鄭大世(町田)   写真:新井賢一/アフロ
【その(1)に戻る】

■町田がJ2通算100勝を達成

 3月5、6日に開催された第3節で、節目の勝利を飾ったチームもあった。FC町田ゼルビアが、J2通算100勝目をあげたのだ。

 勝利の立役者は鄭大世だ。

 1対1で迎えた89分、太田修介のワンタッチパスに反応してGKと1対1になり、冷静にネットを揺らしたのだった。

 試合後のランコ・ポポヴィッチ監督が「二面性を見せてしまった」と話したように、町田は「らしさ」を発揮できない時間帯もあった。とりわけ前半は攻撃の迫力を欠き、不運な形から21分に先制を許した。

 目まぐるしく天気が変わり、強い風にも見舞われた試合は、アウェイの町田にとって難しいものだったはずである。それでも勝点3を逃さないところに、ポポヴィッチ体制3年目の成熟がうかがえる。

 2試合連続無失点の金沢から2点を奪い、逆転で勝点3を獲得した。鄭大世は「逆転勝ちはチームの勢いにもなる」と話し、「今日でJ2通算100勝ということで、これからもっともっと勝利を重ねてJ1昇格しましょう」とファン・サポーターに呼びかけた。

 町田は2勝1分の勝点7で、3位につけている。次節は同じく2勝1分のファジアーノ岡山とのアウェイゲームだ。チームの現在地をはかるのに、格好の一戦となるだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3