■「育成の宝庫」らしさを見せた後半
それでも、リーグ戦再開の長野戦のベレーザは、久しぶりの公式戦なので、前半、多少もたつくことは仕方のないことかもしれない。後半に入ってすぐに立て続けに3ゴールが決まった。
得点には、すべて植木理子が絡んだ。
植木は、52分に木下桃香が蹴った右CKを頭で合わせて先制すると、56分はやはり木下からのパスを受けてドリブルに移り、ペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。このPKを植木自身が決めて2対0。62分には植木が入れた縦パスに北村菜々美が決めてチームの3点目。そして、73分には三浦成美からのロングボールをうまくコントロールした植木が落ち着いてダメ押し点を決めた。
植木は3ゴール1アシスト。PK獲得も含めて4ゴールすべてに絡む大活躍だった。
22歳の植木と北村、19歳の木下や18歳の藤野といった若い選手たちが得点に絡む活躍。まさに「育成の宝庫」ベレーザらしい勝利だった。
もっとも、この日のベレーザの注目は若手だけではなかった。
35歳のDF岩清水梓が先発出場して80分までプレーし、フランスやアメリカで活躍した後11年ぶりにベレーザに復帰した宇津木瑠美が89分に交代出場を果たしたのだ。