【J1分析】「J2からの昇格同士の戦い」から見えた「J1とJ2の違い」【京都サンガF.C.vsジュビロ磐田】(1)の画像
上福元直人が杉本健勇を倒し退場に 撮影:原壮史
京都サンガF.C.vsジュビロ磐田 20220305

【明治安田J1リーグ 第3節 京都サンガF.C.vsジュビロ磐田 2022年3月5日 14:03キックオフ】

 試合開始約2時間前の京都駅32番線、折り返し作業を終えた嵯峨野線の車掌と駅員が、次々とやってくる乗客を眺めて挨拶がてら言葉を交わしていた。

「J1とJ2じゃ全然ちゃうやんな」

 この日の試合は京都vs磐田。J2から昇格したチーム同士の対戦であり、当然昨年も同じカードが開催されていた。

 ただし、J1とJ2との違いは混雑の具合ではなかった。

武富孝介を背負う遠藤保仁 京都サンガF.C.vsジュビロ磐田(20220305)撮影/原壮史

 この日の入場者数は7894人。これは、実は昨年の同試合よりも少しだけ少ない数字だ。昨年3月21日14時キックオフの試合では8024人がスタジアムに収まっている。

 昨年全体では、この日よりも観客数が多い試合は5回あった。そして、今季開幕戦は浦和を迎えて11701人。ホームゲームのたびにサポーターを運ぶ鉄道職員が感じた違いは、人の多さではなかったはずだ。人々の足取りが軽かったり、スタジアムに向かう時間が早まっていたり、というようなテンションの違いを感じたのかもしれない。

 同じカードなのにJ1とJ2で違いがある、ということは試合でも感じられた。

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