■届かなかった初勝利

笑顔で抱擁するリカルド・ロドリゲス監督と槙野智章 撮影/原壮史

 時間がない中で猛攻を仕掛ける神戸に、浦和はついにゴールをこじ開けられてしまう。途中出場のイニエスタの絶妙クロスに、最後ヘディングを叩き込んだのは槙野だった。槙野のマークはアレクサンダー・ショルツだったが、馬渡とショルツの間を狙われた。このあたりのマークの受け渡し、守備面での連係は、今後向上させていくべき課題だろう。

 惜しくも今季初勝利を逃した形となった浦和だが、そう悲観すべきでもない。松崎がゴール、馬渡は攻守に奮闘するなど新戦力の活躍が目立った。今回先発した前線の4人の連係もバッチリ。攻撃に切り替わった時の浦和の勢いはさすがだった。

 まだ1度も今季公式戦出場のないキャスパー・ユンカーや来日していないダヴィド・モーベルグ、さらには横浜FCからの加入もまだ出場0の松尾佑介など楽しみな選手が多い。Jリーグはまだまだ始まったばかり。ここからの浦和の巻き返しに期待したい。

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