■大宮は「もったいない敗戦」

 横浜FCに敗れた大宮は、惜しいゲームを落とした。自分たちのミス絡みで失点し、2対2としたあとに逆転機を生かせなかったからだ。

 1得点1アシストを記録した新加入の矢島慎也(G大阪から加入)は、失点のタイミングに触れた。

「前半の始まりと終わり、後半の始まりと終わり、得点と失点の直後と、勝負の『際』の部分でやられてしまうチームは上にはいけない。今日は後半の始まりと終わりに失点をしてしまっているので、『そこで失点をしない雰囲気を作っていこう』と話しました」

 昨シーズンの4-2-1-3から4-1-2-3へシステムを変えた大宮は、DF茂木力也(愛媛  から加入)、新里亮(長崎から加入)、MF大橋尚志(金沢から加入)、武田英寿(浦和から加入)、三幸秀稔(湘南から加入)、矢島の新加入6選手がスタメンに名を連ねた。MFの小野雅史が左SBで起用されたのは、直前に新型コロナウイルスの感染者が多く出た影響だったか。いずれにせよ、矢島が右ウイングから左インサイドハーフへポジションを変えた後半途中からは、霜田正浩監督が目ざす攻撃的な姿勢がはっきりと打ち出された。その一翼を担ったFW富山貴光の負傷退場は、気になるところだが……。

 ホーム開幕戦となる次節は、アルビレックス新潟と対戦する。ベガルタ仙台と0対0で引き分けた新潟も、J1昇格争いに絡んでくるだろう。こちらも見逃せない一戦となりそうだ。

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