【衝撃のJ2開幕!!】「J1昇格候補」横浜FCを勝利に導いた中村俊輔も投入「四方田修平監督の積極采配」と惜敗の大宮、新加入・矢島慎也が語った「辛辣な喝」【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
中村俊輔(横浜FC)   撮影:中地拓也
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■アディショナルPK弾で横浜FCが白星発進

 J1昇格候補と呼ばれるチームでは、横浜FCが白星発進を遂げた。ホームに大宮アルディージャを迎えた一戦を、3対2でモノにしたのだ。

 スリリングな一戦だった。40分、齋藤功佑が左足でファインゴールを突き刺し、後半開始直後の46分には小川航基が加点する。ここまでは文句なしの展開だったが、61分と64分に連続して失点し、2対2の同点に追いつかれてしまう。四方田修平監督は67分と78分に2枚替えをし、3-4-2-1のシステムを維持しながら攻撃に変化を加えていく。90分には5枚目の交代カードとして、中村俊輔を送り込んだ。

 最終盤はオープンな展開となったなかで、横浜FCは試合を動かす。途中出場の山下諒也がドリブルで仕掛け、相手CBのファウルを誘うのだ。90+3分に得たPKは、クレーベがきっちり決めて勝ち越しに成功したのだった。

 1得点1アシストを記録した斎藤は、昨年9月に右肩脱臼の手術を受けていた。チームがJ1残留に苦闘するなかで、彼自身は4月下旬から戦線離脱を強いられ、リーグ戦出場はわずか9試合にとどまった。

「去年はなかなか試合に出られず、チームの力になれなかったので、今年は必ず自分が活躍してJ1昇格に貢献するという気持ちがあります。その思いも含めて、必ず勝つという気持ちでプレーしました」

 試合後の四方田監督は「流れの悪い時間帯に失点してしまうのは、まだまだ若さのあるチームの課題」としつつ、「最後まで攻めの姿勢、点を取る姿勢を出してくれた結果、勝点3につなげられた」と評価した。2対0のまま押し切りたかったはずだが、シーズン序盤は課題と向き合いながら戦っていく色合いが強い。開幕戦で結果をつかんだのは、評価していいのだろう。

 次節はV・ファーレン長崎と対戦する。J1昇格候補にあげられる長崎は、東京ヴェルディとスコアレスドローを演じた。ホームで勝点3を得ることはできなかったが、FWクリスティアーノらの新戦力がスタメンに名を連ね、クオリティの高さを垣間見せた。選手交代に伴うオプションも増えている。

 J1昇格候補の直接対決は、次節の最注目カードだ。

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