■プレミアは理想的

 プレミアリーグへの移籍は理想的なステップアップだ。伊東の世界最高峰のリーグへの挑戦を見てみたい。

 現在プレミアリーグ5位と好調のデイビッド・モイーズ監督率いるウェストハム・ユナイテッドはどうだろうか。堅実な守備からカウンターサッカーを展開するモイーズ監督の戦術にも合うことだろう。スピードのある伊東はカウンターを得意とするチームには適任だ。だが、右サイドには今季リーグ戦25試合8得点10アシストと好調のジャロッド・ボーウェンがいる。同選手らとのポジション争いを経ての成長も見込める。

 最後は川辺駿が加入することになったウォルバーハンプトン(ウルブス)だ。今冬の移籍市場でアダマ・トラオレがバルセロナへ移籍。その後釜として期待されるのが、今冬の移籍市場で加入となった22歳のポルトガル代表FWシキーニョ。同選手は両ウィングでプレーできる。

 ウルブスではまだ2試合しかプレーしていないが、この半年間でフィットできなければ、新たなウィングを獲得することも考えられる。川辺を獲得したウルブスがトラオレの後釜として、伊東を獲得しても面白い。伊東はトラオレとは別のタイプのウィンガーだが、そのスピードはプレミアでも十分通用するはずだ。

 攻守の切り替えが激しくフィジカルの強い選手が多いプレミアのクラブでレギュラーを奪取するのは簡単ではない。だが、今の伊東であればそれが可能だろう。

  伊東は地元メディアのインタビューで「良いオファーが来れば」と移籍の可能性を示唆していた。果たして、今夏にプレミアやブンデスのクラブからオファーが届くことになるのだろうか。伊東のさらなるレベルアップを期待したい。

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