■起源は日時計

 さて、回る方向の説明として「時計回り」、「反時計回り」という言葉を使いましたが、時計の針はなぜ右回りなのでしょうか?

 それは、日時計が起源だと言われています。

 太陽は東から上がって、南の空を通って、西に沈みます。そのため、棒を立てておくと影の方向によっておおよその時刻が分かるというのが日時計の原理です。そして、地上に映った影は右回りに進んでいきます。「だから、時計は右回りになった」というわけです。

 さて、僕は方向感覚はかなり良い方だと自負しています。だからこそ、一人で世界中を放浪しても不自由しないわけです(もっとも、サッカーアナリストのT村修一氏は相当な方向音痴なので、海外で行方不明になったりすることもありますが、それでもちゃんと無事に日本に帰ってきます)。

 昔、韓国に取材に行った時に通訳をしてくれた韓国人青年がかなりの方向音痴で、ソウル生まれソウル育ちだというのに道を間違えてばかりいました。最初は僕も彼の顔を立てて彼の後ろを付いて歩いていたのですが、そのうち、さすがに見かねて「こっちから行った方がいいんじゃね?」と口をはさむようになりました。彼は最初はあまり僕のことを信用せずに「そうかなぁ?」と首をかしげていましたが、そのうち黙って僕の後を付いて歩くようになりました。

 ソウル、香港、ミラノあたりも何度も言った街ですから絶対の自信があります。

PHOTO GALLERY ■【画像】太陽が「右から左に」移動して沈んだリバープレート・スタジアムの夕焼け
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