■方向感覚を狂わせる坂道
そんな僕でも苦手な街がいくつかあります。
一番閉口したのはスイスのローザンヌでした。国際オリンピック委員会(IOC)本部のある街ですね。
1998年フランス・ワールドカップ直前に日本代表がユーゴスラビア、メキシコとトレーニングマッチを行った時に初めて訪れたのですが、なにしろ街中が坂だらけでした。坂道が多いと、道路は高低差に沿って曲がりくねっているので、大変に分かりにくいのです。東京も、下町は道路が直線状ですが、坂道の多い山の手は曲がりくねった道が多いようです。
ただ、ローザンヌの場合、北側が山で南側が湖(レマン湖)なので、街全体が北から南に傾斜しているので、南北の方向を間違えることはありません。そう、神戸の街と同じですね。イランの首都テヘランも北が高く、南が低いので絶対に方向は間違えようがありません。