■W杯イヤーのコロナ禍という「二重苦」に苦しむクラブ
ただ、「本当なら開幕をピークで迎えたい」と思いながらも、準備が進まないクラブもある。
準備合宿中に新型コロナウイルス感染者を出して活動自粛を余儀なくされたクラブもあるし、自分のクラブから陽性者を出さなくても、練習試合の対戦相手側に陽性者が出て、予定していた試合が実施できなくなってしまったケースもある。
さらに、鹿島アントラーズのレネ・ヴァイラー監督やサンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督は、新型コロナウイルス感染拡大によって外国人の入国が制限されたため、リーグ戦開幕前にチームと合流することができなくなってしまった。初めて担当するチームなので、選手個々の特徴などを自分の目で確認できていないのではリモートでの指導がうまくいくとも思われない。
また新外国人選手の来日が遅れるなど、パンデミックによる影響で準備が進んでいないクラブも多いはずだ。
そうしたクラブにとっては、長い中断期間がない今シーズンは立て直しが難しくなってしまう。