■2月12日/富士フイルム スーパーカップ2022 川崎フロンターレ - 浦和レッズ(日産)
川崎フロンターレの2022年シーズンは、まさかの黒星発進となってしまった。
前シーズンのJ1リーグチャンピオンチームと天皇杯優勝チームが対戦する富士フィルムスーパーカップ。Jリーグ王者の川崎は天皇杯王者の浦和レッズと日産スタジアムで対戦したが、0-2で完敗。G大阪を下した昨年に続いての2連覇とはならなかった。
わずか7分での失点だった。この日の浦和は、3バックで来る可能性もあったが、スターティングメンバーの構成から4バックが濃厚だった。実際、鬼木達監督が持つホワイトボードには両チームともに4バックのマグネットが示され、戦い方は明確になっているはずだった。しかし、浦和を捕まえることがなかなかできず、様子を見ている、といっていい時間帯に浦和に先制ゴールを許してしまったのだ。
日本代表・酒井宏樹の右サイドからのグラウンダークロスをゴール前に入り込んだ江坂任が合わせてのゴール。フリーで侵入を許してしまった“らしくない失点”だった。
それでも、川崎の強みは攻撃だ。失点を許しても、それを凌駕する得点力で相手をねじ伏せてきたが、この日の川崎はなかなかチャンスが作れない。浦和の強度の高い守備を前に、容易にシュートまで持ち込むことができなかった。