■2月12日/富士フイルム スーパーカップ2022 川崎フロンターレ 0-2 浦和レッズ(日産)
リカルド・ロドリゲス体制で2年目の浦和レッズが、川崎フロンターレを下して富士フイルム・スーパーカップを制した。Jリーグ王者と天皇杯王者が激突する、新シーズンの“開幕ゲーム”。会場となった日産スタジアムのピッチで躍動したのは、浦和レッズだったのだ。
江坂任の2ゴールで川崎を破った浦和は、この試合で2人の新加入選手が先発メンバーに名を連ねた。
一人は左サイドバックのDF馬渡和彰。2017年に所属した徳島でリカルド・ロドリゲス監督から指導を受けた“チルドレン”だ。そしてもう一人がMF岩尾憲。17年から20年までの4シーズンもロドリゲス監督とともに戦ったボランチだ。
岩尾は現在33歳で、これまでJ2では276試合に出場しているが、J1での出場試合数は44しかない。にもかかわらず、浦和レッズというチームをつかさどり、さらに落ち着かせていたのはこの19番だ。
デビュー戦でタイトルマッチを戦った岩尾は、「僕にとって浦和レッズで一番初めとなる公式戦でしたが、リーグ優勝した川崎さんが相手で、天皇杯で優勝したピッチには立っていない自分と、クラブに期待されていることも含めて、いろんな楽しみや不安、プレッシャーもあった」と素直な気持ちを明かしたうえで、「ここで一つ勝てたのは、自分にとって大きな勝利だった」と安堵を見せた。