■横浜FCは両サイドバックを充実させた
J2有力クラブの補強を査定する「J2のミカタ特別編」第5回は、J1最下位での降格となった横浜FC、昨シーズン8位のジェフユナイテッド千葉を取り上げる。横浜FCは選手の入れ替わりが激しいなかで、J1昇格を狙える戦力を揃えた。ユン・ジョンファン体制3年目の千葉は、昨シーズンの課題だった得点力不足を解消できるかどうかがポイントになる(#1、2のうち2)。
J2に降格したチームの宿命として、横浜FCは主力選手を失った。昨シーズンリーグ戦最多出場のMF瀬古樹(川崎へ移籍)、同2位のFWジャーメイン・良(磐田へ移籍)、同3位の松尾佑介(浦和へ移籍)らがチームを離れた。昨シーズン途中から期限付きしていたGK南雄太(大宮へ移籍)とDF田代真一(大宮へ移籍)、昨シーズン19試合出場のDF伊野波雅彦、さらにはカズこと三浦知良(鈴鹿ポイントゲッターズへ移籍)らの経験者もチームを離れている。
その一方で、J1、J2から戦力アップを促す選手を獲得した。
最終ラインにはV・ファーレン長崎から亀川諒史が加わった。16年リオ五輪代表DFは、左右両サイドでプレーできる。J1、J2のリーグ戦出場は248を数え、15年のアビスパ福岡でJ1昇格を経験している。昨シーズンはケガなどで13試合出場にとどまっただけに、本人も心中期するものがあるはずだ。
横浜F・マリノスからは和田拓也を迎えた。こちらは左右両サイドに加えてボランチもこなす。四方田修平監督が、どこで起用するのかは興味深い。