ワールドカップカタール2022のアジア最終予選で5連勝を果たした、森保一監督率いる日本代表。そのきっかけとなっているのは、4-3-3に布陣変更してからの攻撃力アップだが、リバプールや川崎フロンターレが行っている「WGの外切りプレッシング」が効いていることも、見逃せない要素の1つだろう。
■テクニックの南野、スピードの伊東による超攻撃的プレッシング
4-3-3のWGが相手CBに対して外側からプレッシングに行く守備は、リバプールが流行らせたことで有名だ。Jリーグの絶対王者・川崎フロンターレも2020シーズンからシステムを4-3-3に変更し、この外切りプレッシングを採用している。
その2クラブと同じように日本代表でも、南野拓実と伊東純也の両翼が相手CBに対して外側から奪いに行く守備を実行している。南野が左から正確なプレッシングで追い詰めてバックパスを誘導し、それをスイッチに伊東が右から猛烈なスピードで襲い掛かるというコンビネーションも見られている。
また、2月1日のサウジアラビア代表戦の後半では、ボールと逆サイドのWGが早い段階で相手CBに出て行くという「超攻撃的プレッシング」を行い、円滑なビルドアップを妨害していた。