■序列は?

 この2試合で明らかになったのは、森保ジャパンでの選手の序列だ。もちろん、細かいポジションや試合状況などによって起用する選手は変わる。さらにサウジ戦の場合は、久保を投入し、4-2-3-1に変更する場合のリスクもあった。

 中盤3枚の調子が良く、そのバランスを崩してしまうと一気に逆転される可能性もあった。さらに絶好調の伊東、ゴールを決めた南野も森保監督であればなかなか代えない。その点では、サウジ戦の交代するタイミングは非常に難しかったはずだ。

 森保監督はスタメンを固定し、途中出場する選手もあまり変わることもない。特に浅野はアジア最終予選でベンチ入りした試合は全てに出場。南野に代えて久保、もしくは堂安でも良かっただろう。しかし、この場面で森保監督は信頼を置ける浅野を投入した。そして終盤には累積警告を考え、遠藤を下げて原口を投入。ここでも久保が出場することはなかった。

 この中国戦、サウジ戦の2試合を通して見ると、出場がなかった柴崎岳の序列は下がり、その次に原口、久保、堂安が並んでいるだろう。そして、今回の控えメンバーの中では浅野と前田がファーストチョイス。

 久保と堂安はまず浅野よりも序列を上にしなければ、このまま出場時間が短いままになってしまう。また、今回は招集を見送られた古橋亨梧三笘薫もいる。ますます代表の主力争いが激化することになりそうだ。

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