■久保でも堂安でもなく…

 しかし、サウジ戦での久保と堂安の出番はなかった。森保一監督が動いたのは2点リードの68分、大迫勇也に代えて前田大然を投入。大迫と全く違うタイプの前田の投入はサウジも戸惑ったはずだ。スピードタイプの前田が前線からプレスをかけることで、相手に良い状態でロングフィードやクリアをさせず。マイボールになることもあった。さらに良い連係から浅野のチャンスに絡んだ。

 そして、長友佑都中山雄太というこれまで続いていた交代が、サウジ戦でも行われた。中国戦で伊東のゴールをアシストした中山だったが、この日はどこか落ち着きなさが見えた。パスミスなどが目立ち、ボールを奪われるシーンも何度かあった。まだ完全に世代交代をしたというわけではなく、まだ長友が左サイドバックに君臨することになるかもしれない。

 そして78分、南野を下げて浅野が投入された。森保監督は中国戦を欠場した浅野をこの場面で起用。1点を取れば試合が決まる、という状況で浅野が投入されたメッセージは明確。浅野は81分に決定機を迎えるが、決めきれず、何度かチャンスを迎えたが、結局浅野にゴールは生まれなかった。そして最後の交代枠は原口元気だ。遠藤との交代で途中出場を果たした。

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