【サッカー日本代表「対サウジアラビア戦」予想スタメン分析】「攻守の中心」遠藤航、守田英正、田中碧を生かす「4-3-3」をベースに“久保建英トップ下”他「オプション」の練度を高め「決戦」に勝利を!【アジア最終予選「2月1日の大一番」】(2) の画像
久保建英   撮影/渡辺航滋
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■サウジは「守備重視のカウンター狙い」

 サウジアラビア戦の先発を予想すれば、GK権田修一、右SB酒井宏樹、右CB板倉滉、左CB谷口彰悟、左SB中山雄太、中盤はアンカーに遠藤航、右インサイドハーフ田中碧、左インサイドハーフ守田英正、右ウイング伊東純也、トップ大迫勇也、左ウイング南野拓実、となる。森保一監督のこれまでの選手起用から判断すると、基本的には中国戦のメンバーが踏襲されるだろう。

 日本に勝点4差をつけているサウジアラビアは、今回のアウェイゲームをどのように位置づけているだろうか。立場を入れ替えれば、引き分けでもOKと考えることが予想される。そこから想定される戦略は「守備重視のカウンター狙い」である。中国よりタイトなディフェンスを、こじ開けなければならない。

 大迫のPKと伊東のヘッドで勝利した中国戦では、アンカーの遠藤、インサイドハーフの守田、田中が、攻守に絶大な存在感を放った。攻撃の組み立てから崩しに関わる彼らのパフォーマンスは、サウジ攻略の大前提となるだろう。日本の4-3-3は、いまや彼らの能力を最大限に生かすためのシステムと言っていい。

 そのうえで、どれだけオプションを用意できるのかがポイントになる。

 今回からテクニカルスタッフが加わった。中国戦の前半には、デザインされたCKを見せた。最終予選でリスタートからの得点がないチームに、ポジティブな変化が生じつつある。

 中国戦の後半途中から、森保監督はシステムを変更した。昨年9月以来の合流となった久保建英を起用し、彼をトップ下に置く4-2-3-1にトライしたのだ。

 15分強の時間では、システム変更が奏功しなかった。決定機は生み出せなかったが、サウジアラビア戦までのトレーニングで細部をチェックすることにより、機能性を向上させることはできる。

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