【ワールドカップアジア最終予選】現状を変えるのは「変化を恐れない」久保建英、中山雄太ら「重さを積極さで上回る」選手たち【サッカー日本代表対中国代表戦】(2)の画像
ゴール後、吼える大迫勇也 日本代表対中国代表(20220127)撮影:原壮史
日本代表対中国代表戦 20220127

【ワールドカップアジア最終予選 グループB第7節 日本代表vs中国代表 2022年1月27日 19:00キックオフ】

※その1はこちらから

 

 前半のゴールは13分のPKのみ。ボール保持や中盤での潰しで力の差を感じさせ続けたものの、チームとして勝負どころで畳み掛けて一気に試合を決める、ということはできなかった。それは、ファンが期待していた面白さとは大きく離れていた。力の差を感じさせる試合ではあったものの、日本の強さを見せつける試合とはならなかった。ドキドキやハラハラがなくなった代わりに、ワクワクも少なくなってしまった。

 誤解のないようにしておくと、最終予選であるのだから手堅く勝利することは良いことだ。それは間違いないのだが、ファンが求める面白さというのは試合によって変わる。

 この試合ならば、たとえば紙一重での劇的な勝利ということではない。もちろん、トリッキーなプレーでもない。それに、単なる大差での勝利というわけでもない。

PKを決め切った大迫 日本代表対中国代表(20220127)撮影/原壮史

 この試合にファンが求めていた面白さは、日本が強さを誇示すること。試合を通じて獅子搏兎の姿を見せ続け、それに伴う結果として大差での勝利になる、というものだった。

 森保一監督は試合後「(サウジアラビア戦は今日と比べて)インテンシティーやテンションが高いものになる。別次元の高いレベルで戦うことを覚悟して準備しなければならない」とコメントを残したが、試合のレベルが違うのならば、この試合にファンが求めるものが違っているのも当然だった。

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