■変化を恐れない選手たちに期待したい
ファンが求めるものは試合によって変わるが、常に共通している部分もある。
試合への期待はいつでも、このチームならばワールドカップで勝ち進んでくれるのではないかと感じさせてほしい、という思いがベースになっている。
チームが様々な試合でその期待に応えていくことで徐々に本番への機運が高まっていくのだが、最終予選に入って7試合が終わってもまだその好循環には入っていない。
7試合を終えても本番への機運が高まってきていない現状を変えるカギになるのは、最終予選の重さを積極さで上回ることができる選手だろう。
たとえば、58分に最初の選手交代で長友佑都に代わって投入され、それまで機能していなかった左サイドをしっかりと活性化し、61分には伊東純也のゴールをアシストして結果も残した中山雄太。
あるいは、この日は約20分のプレーに終わったが、25日には「この2試合で日本のサッカー熱が高まるかといえばそうではない。そんな簡単なことではない」と冷静に文化の違いを認識しつつ「みんなに喜んでもらえるようなプレーというのも、プロである以上は求められると思う」とも語っていた久保建英。
彼らのような、変化を恐れない選手たちが、日本代表を再び盛り上げてくれるはずだ。
■試合結果
日本 2―0 中国
■得点
13分 大迫勇也(日本)
61分 伊東純也(日本)