■パリ五輪世代のレフティーが2年連続でJ2で武者修行

 攻撃的なMFとしては、武田英寿もオレンジのユニフォームを着る。浦和レッズからの育成型期限付き移籍だ。

 昨年も7月からFC琉球へ育成型期限付き移籍し、トップ下や2トップの一角で起用された。久保建英と同じ2001年生まれのパリ五輪世代のレフティーは、シーズンを通して稼働することで自身の存在価値を証明したいはずだ。

 霜田監督のサッカーを知るMFもやってきた。湘南ベルマーレから加入した三幸秀稔だ。指揮官が山口を率いていた当時の主力で、ゲームコントロールに秀でたボランチである。

 ツエーゲン金沢から加入の大橋尚志もボランチだ。新加入の三幸と大橋に加え、三門雄大大山啓輔小島幹敏らが競争を繰り広げる。

 引退した河本裕之を含めて4人が抜けたCBには(河面を含めると5人)、田代真一横浜FCから加入)、新里亮(長崎から加入)、茂木力也愛媛FCから加入)を獲得した。FC東京からの期限付き移籍だった山田将之も、完全移籍に切り替わっている。

 田代は横浜FCでJ1昇格を経験しており、リーダーシップも発揮できる。新里、茂木もJ2で実績を積んできた。

 現状ではDF登録の選手が、やや少ない印象だ。一方で、MFはボリュームがある。霜田監督は昨年のベースだった4バックに加え、3バックを視野に入れているのかもしれない。

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