■Jリーグ開幕で制定されたルール

 Zoomによる記者会見は2021年もフルシーズン続いた。そしてオミクロン株による「第6波」の到来で、今季もしばらくはこのままの状態が続きそうだ。もしかすると、コロナ禍が終息しても、試合後の記者会見や選手に話を聞く「ミックスゾーン」はこのままZoomになってしまうのではないかと、私は懸念している。

 1992年までの日本サッカーリーグ時代には、試合後の記者会見などなかった。試合が終わると記者たちは両チームのロッカールーム前で待ち、監督が出てくるとみんなで取り囲んで話を聞くという形だった。

 Jリーグ時代になって、試合後にきちんと記者会見を行うことがルール化された。勝敗にかかわらず、アウェーチーム、ホームチームの順番で監督が記者会見に出てきて話をし、質問を受けることになっている。これを怠ると、罰金などのペナルティーが科せられる。

 ちなみに、試合中にレッドカードを受けて退場になった監督は、試合後の会見には出てこない。私はレッドカードと記者会見は別だと思うのだが、なぜか監督退場になった後に代わって指揮をとったコーチが出てくる。外国でどうしているのかは、こうした状況に出くわしたことがないので、申し訳ないが知らない。

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