■本当に補強が必要なポジションは?
大住「2021年にどこが一番進歩したかと言えば、浦和だと思うんだよね。2020年のサッカーからあらゆる意味でレベルが上がったと思うけど、まだまだ足りないところがたくさんある。ペトロヴィッチ監督がいなくなって、やっている選手は同じだけど、やっているサッカーはまったく違うサッカーになって、どんどんレベルが落ちていった。2021年は選手を大幅に入れ替えし、本当にこんなに急激に変わったチームはない。まだ90分間のうち20分間か30分間だけど、すごく良いプレーができるようになった。その良いプレーを1試合につなげていけば、川崎や横浜F・マリノスとある程度戦えるようになる期待はある」
後藤「キャスパー・ユンカーのような点を取れる選手や酒井宏樹が入ったから、それは強くなるよね」
大住「一方で小泉佳穂や明本考浩、平野佑一といった、ほとんど無名だった選手たちが2021年の浦和を支えた。ただし、サッカーは点を取らないといけないから、ユンカーや江坂任といった選手の得点力は必要なんだよね。だけど、その部分はまだまだ足りないと思うから、ストライカーをちゃんと補強できないと、2022年のレッズは苦しいと思う。しっかりした補強ができないと、JリーグでもACLでも惨敗する可能性は大いにある」