■いまのままの浦和では川崎に勝てない

後藤「前半すごく良かったんだから、それを続けさえすればよかったのに、自分たちで早々とそれを放棄しちゃった。大分トリニータがやり方を途中で変えたという理由もあるけど、その前に浦和が途中で自分たちのやり方をやめちゃった」

大住「どんなチームでも、90分間ハイペースで続けられるわけじゃないから、強くできる時と落ち着く時があっていいけど、浦和の場合は強度が落ちたら、最後まで落ちっぱなし。あるいは前半は全然ダメで、後半になって良くなる。その繰り返しで、1試合を通して良かった試しがほとんどない。発展途上だからだと思うんだよね。ロドリゲス監督の1年目にすごく進歩はしたけど、まだまだ完全に新しいサッカーを消化しきってはいない」

――それでも天皇杯優勝は見事でした。

大住「準決勝で川崎フロンターレに勝ってくれた大分トリニータのおかげだよね。大分のGK高木駿のおかげとも言えるかもしれないな。いまの浦和では、まだ川崎には勝てないよ」

後藤「川崎は準決勝で崩しまくって、28本もシュートを打ったけど、高木が止めた。それはカップ戦の面白さだけど、逆に言えばリーグ優勝を考えると、いまの浦和では無理でしょう」

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