■1月の試合で使ってほしい選手たち
後藤「全般的に言って、どの監督にとっても最終予選というのは初めての経験なわけだよね。岡田武史さんは2回とも途中からだし、2回連続でワールドカップ予選で指揮を執った人はいない。だからビビッてしまって、最終予選の時点での最強チームをつくろうとして早めにピークが来てしまい、ワールドカップ本番ではメンバーも固定されていて、マンネリに陥っている。みんな、そういうパターンだと思う。
初めてワールドカップでベスト16に進んだフィリップ・トルシエの時だって、ポーランドに完勝した本大会の3カ月前が一番良くて、それを引きずったまま本大会に行っちゃったなという気がする。だから今回も、最終予選ということで若手よりもベテランを出した方が良いと考えてスタートしたんじゃないかな」
大住「スタート時点では仕方ないとは思うけど...」
後藤「そこで結果が出ていれば、いろいろなことができたんだけど、最初でつまずいてしまった。そこで感じた怖さが、続いちゃっている」
大住「後藤さんが監督だったら、森保監督と同じように、何とかベテランでしのぎたいと思う?」
後藤「思う。その上で、どこかで1人ずつ変えていって、終わってみたら随分新しい選手が入っていた、というのがベスト。これまで長友佑都のところから随分やられていて、前回の試合では中山雄太が良かったから、今度は中山でいきたいと思う。田中碧もそうだったでしょ。堂安律と久保建英は、調子さえ良ければいつでも使える。今までさんざん使ってきた選手なんだから。僕としても次の試合で一番使ってほしいのは前田大然だけど、どこかできっかけが欲しいよね。この1月は、ひとつのチャンスだと思う」