■チーム得点王は代表デビューのダイナモ!

 2位はDF吉田豊で3416分。サイドバックという運動量が求められるポジションではあるが、全試合に出場し、4分間しか“休まなかった”のだ。イタリア人指揮官の信頼の厚さの証明でもある。

 3位は稲垣祥。ベストイレブンに選ばれ、さらに、日本代表としてもデビューしたダイナモは、3349分も出場した。ルヴァンカップ準決勝・FC東京戦と決勝・C大阪戦でのゴールは、タイトル獲得を手繰り寄せるものだった。実は稲垣が挙げたリーグ戦のゴール数は「8」で、これはチーム得点王となる数字だ。フィールドプレイヤーとして、その活躍は欠かせないものだった。

 4位は中谷で、3073分。主将・丸山が負傷離脱してからは、最終ラインの要として堅守のチームを力強くけん引した。5位はマテウス。攻撃陣では最長の出場時間で、2870分間ピッチに立ち続けた。ゴール数は「7」と稲垣を下回ったが、そのキープ力や突破力はチームに多くのものをもたらした。首位攻防戦となった川崎戦(等々力)での豪快な直接フリーキックは、アウェイの観客席にどよめきを引き起こさせた。

 6位に出場時間を誇るのは、柿谷曜一朗だ。21年シーズンにセレッソ大阪から移籍してきた“ジーニアス”は、名古屋の最前線にタメとアイデアをもたらした。ともすれば、縦への早い攻撃一辺倒になりがちなチームにあって、その技術の存在感はとても大きかった。柿谷が決めたC大阪戦のゴールが「2021シーズン最優秀ゴール」に選ばれたのは、その証左だ。

PHOTO GALLERY ■【画像】名古屋グランパスの出場時間ランキングと得点ランキング■
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