コロナ禍による特別なレギュレーションが用いられた2020年シーズン同様に、交代枠が「5」に拡大するなどした2021年シーズン。圧倒的強さを見せた川崎フロンターレが優勝したが、2020年シーズンとはかなり違った順位結果となった。そこで、それぞれのチームで選手の出場時間数をランキング化。ピッチにより長く立った選手を探ってみる。
圧倒的な強さでリーグ2連覇を成し遂げた川崎フロンターレだったが、実際にはいくつもの困難や苦しい状況を乗り越えての優勝だった。特に、リーグ途中でFW三笘薫とMF田中碧という主軸2人が抜けたことの影響が大きく、移籍の直後にACLとルヴァンカップの2つの大会で敗退したことが、その苦しさを如実に物語っている。
そんな中で、最多の出場時間だったのはDF山根視来だった。20年は2738分(31試合)の出場でチーム内2位の出場時間だったが21年は3318分(37試合)で、日本代表に選出されて出場が適わなかった1試合を除いて全試合に出場してみせた。
王者にとって欠かせない右サイドバックは、先述したように21年に日本代表に初選出。3月に行われた韓国戦でA代表デビューを果たしてゴールを決めると、21年のうちにキャップ数を一気に「6」に伸ばした。“労働基準法違反”とすら言われるほど大車輪の活躍をしている山根は、22年のウズベキスタン戦に向けた代表メンバーにも選出され、さらなる活躍が期待できる選手だ。